こんにちは、地合いヤーKOLです。
株の板をどのように判断すれば良いのかお悩みではないでしょうか?
そんな方の為に、一目で判断できる株の板読み術を分かりやすく解説していきます。
- 買われやすい板ってどんな状態?
- 買われにくい板ってどんな状態?
- 株の板読みに使うツールはどれ?
板読みが的確に判断できるようになれば、大口の動きを事前に察知できスイングでもデイトレでも有利になりますよ。
それでは、順番に解説します。
もくじ
株の板読みに使うツールと見せ板
株の板読みは、検索すれば解説しているサイトやブログは無数に出てきます。本などでも沢山あり、amazonで検索すれば371件も。
しかし、読んでも活用できない人がほとんどだと思います。なぜなら、色んなところを見すぎて余計に迷ってしまうから活用できないのだと。
よくある、歩み足とか投資家心理とか学んでもあまり意味ないです。
僕は本やサイト等では一切学んでいません。毎日株の板を見ながら経験を積み重ねてきました。
独学の見方が正解かどうかは分かりませんが、読み通りになってきたので正しいと思っています。
これから解説するのは、あるポイントに絞った板の見方だけなので、今からでも実践に活用できるくらい簡単です。
株の板読みに使うツールはフル板が使えるもの
株の板読みに使うツールをご紹介します。
昔の無料ツールは上下限られた注文板しか見れませんでしたが、今は無料ツールでもフル板(全ての注文情報)が分かるようになりました。
フル板が使えるのは、クリック証券のスーパーはっちゅう君、auカブコム証券のkabuステーション、SBI証券のHYPER SBIなど。
こちらは、クリック証券スーパーはっちゅう君のフル板注文画面です。
その日のストップ高・ストップ安までの株価情報が全て見れます。どこにどれだけ注文が入っているのか分かるため、指値や逆指値を入れる際に役立ちます。
例えば、逆指値注文を990円に入れたい時、990円に希望数量が出ていない時は、少し上(995円)に変える。
エントリー、利食い、損切り全て板を見たほうがいいと思います。
見せ板(見せ玉)とは
見せ板(見せ玉)とは、約定の意思がないのに注文を入れキャンセルを繰り返すこと。見せ板(見せ玉)をやってしまうと逮捕されるので注意してください。
個人の場合は、10年以下の懲役もしくは1000万円以下の罰金とかなり重い罪です。摘発事例では、懲役数年と追徴金億単位になった人もいます。
最近の事例では、2018/5/11に1413ヒノキヤグループで相場操縦をしたとして、60代男性会社員に課徴金納付命令を出すよう金融庁に勧告。
この人は複数の口座を使い買い注文と売り注文を出し活発に見せかけ、株価をつり上げる行為をしていました。
今は監視が厳しい為、たとえ少額でも分かってしまうのでやらないように注意しないといけません。
課徴金を払うだけではなく国内証券会社の全ての口座が凍結になり、株の売買はできなくなります。
車でいえば飲酒運転。飲酒運転で捕まれば一発アウトで免許取り消しになり、2年以上再取得はできませんよね。同じようなことです。
もし見せ板を見つけた時は報告しましょう!証券取引等監視委員会へ
株の板読みの買われやすい板と買われにくい板
板を見る時は、常に大口の目線で見るようにしてください。
少額トレーダーではなく、数十億動かすトレーダーと思って板を見ます。そうすると、買われやすい板の状態が自然と分かってきます。
ここが最も大事なポイントで、板読みのコツはたったこれだけです。難しいことを学ぶことも考えることも必要ありません。
買われやすい板とは
買われやすい板とは、売り板が多く買い板が少ない時が基本の判断方法になります。
このような板の状態が理想的です。
買い板は数百しか並んでいなく、売り板は数千単位が並んでいます。こういう時は、大口が買いやすく上がりやすい時になります。
僕なら3,400円で迷わず買い注文入れますね。
買い板が多いほうが売られにくく上がりやすいと説明しているところは多いですが、それは少額トレーダー目線でしか見ておらず間違いです。
買い板が多いということは、大口が売りやすいので注意が必要なんです。
これは買いたい板。大口も狙ってくるのではないでしょうか。見える範囲では、場中8,200円まで上げてくる可能性が高いと判断できます。
完璧!ここまで迫ってくると、500円の6200株は確実に買われます。
スキャルの利食い判断としても使えます。490円台で買い500円の6200株が買われ、さらに一瞬上げた時に利食いと。
この板も最高です。815円~820円までに1800万円分の売りが出ているので、大口に買われやすいです。この場合820円まではいずれ買われてくると予想できます。
※売り板が多く買い板が少ない時でも必ず上がるわけではありません。板に加えてチャートなどを見て総合的に判断する必要はあります。
買われにく板とは
こういう数百株しか並んでいないものは買われにくいと判断できます。
ちょっとの金額で上げそうに見えますが、わざわざ高いところを買う大口はいませんし、仮に上げたとしても一時的で、すぐに売りが出て元に戻ります。
僕もこのような板では100株ですら買いたいとは思いません。
買い板が多く売り板が少ない例。これも買われにくい板です。
845円~850円まで数千の買い板が並んでいますよね。こういう時はそこに向けて大口に売られやすいと判断できます。
さらに節目である850円を割ってくると、逆指値を入れた人の注文が一斉に出てくる可能性もあります。
このパターンでも100株ですら買いたいとは思いません。
これもダメダメ例。
この売り数量じゃ全然集められません。買う気にもならない!
520円に12800の注文数。この注文入れている人は本気で買う気があるのか疑問ですね。もしかすると見せ板って可能性もあるかもしれません。
もし520円に近づいてきた時、注文がキャンセルして激減していたら見せ板の可能性があるので報告しましょう!
これも板を見た瞬間に買わないし買う気にならない!
慣れてくると見た瞬間分かりるようになります。
売り板も多いので一見すると大口に買われやすく見えますが、買い板を見てください。432円と430円にまとまった買いがありますよね。
このパターンは、指値で大口が買い集めている可能性がありますので、当日は買われない可能性が高いです。でも翌日以降に買われていく可能性はあります。
買い板よりも売り板が少ないので買われにくいパターンです。一目見た瞬間にスルーです。
板読みのまとめ
株の板読みはこれだけです。簡単ですよね。板読みの本を買って学ぶよりも、毎日板を見て判断していったほうがいいと思います。
余計なことを学ぶと混乱して勝てなくなることもありますので、実践で経験を積んでいくようにしてください。
板読みと同様に重要なのがチャート判断です。チャート設定と見方は、Kabu RoadのStep1にて公開しています。